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韓国映画 『黄真伊(ファンジニ)』
韓国映画 『黄真伊(ファンジニ)』_b0006749_16172119.jpg映画版の『黄真伊(ファンジニ)』、日本でも先週末から公開になったようです。日本公開前に感想を書こうと思っていたのに...私は一足先に視聴しました。
日本公式サイト

監督:チョン・ユニョン
脚本:キム・ヒョンジョン
主演:ソン・ヘギョ、ユ・ジテ、リュ・スンリョン他
韓国公開:2007年6月、144分
【あらすじ】16世紀、両班(貴族)の娘として育てられたチニ(ファン・ジニ)は、実は下女の娘であったという出生の秘密を知る。チニは妓生(キーセン)となった実母と同じ道を選ぶことを決意した。数年後、その知性と気品の前に貴族たちですら一目置く稀代の名妓、明月(ミョンウォル)となったチニは、その誇りを失わない姿が広く貴族から平民にまで敬愛されるようになっていた・・・。 しかし彼女の友であり、奴隷であり、初めての男が時代の荒波の中で反逆者として指名手配され、チニは自分のすべてをかけた運命の選択を行う・・・

ハ・ジウォン主演のドラマ版は見ておりません。想像するにドラマ版はおそらく、とても華やかで豪華な映像だったと思われます。しかし、この映画版はかなり抑えた色調であり、原作に忠実なんだろうと想像します。見方を変えれば”地味”かもしれません。しかしそれがかえって真実味があり、作品に重さを感じました。よく使われる”赤”をあえてはずし、青・緑・黒色といった洗練された衣装も素晴らしいです。

主演のソン・ヘギョはとても美しいです。所作も堂に入っていて、とても優雅で気品がありました。相手役のユ・ジテ、とても実力のある俳優なのですが、いかんせん風貌がむさくるしく、もう少しこざっぱりしていても良かったのでは?と思います(^^;

当時の身分制度は本当に想像を絶する厳しさです。そのなかで、ある一組の男女が愛し合い、すれ違い...身分や貧富の差、悪人官僚たちの下品さ...普通に愛し合うこのとのできない男女の哀しさ、難しさ。
この映画はファン・ジニの生涯を描くものではなく、ある”愛の物語”でした。とても質の良い作品だったと思います。派手さを期待する方にはオススメできません。

ラストシーン、見事な絶景でした。韓国にはまだまだ知られていない素晴らしい景色がたくさんあるんでしょうね...
by uzuzun_55 | 2008-10-01 16:46 | 【韓国シネマ】
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