王の男
b0006749_1040793.jpg今さらながら『王の男』の感想です。
朝鮮時代の王の中で最も暴君だったといわれる燕山(ヨンサン)朝(「チャングムの誓い」第1話でおなじみですね)。今まで、韓国映画界で時代劇がヒットしたことは聞いたことがなく、さらに韓国社会ではいまだに認められていない「同性愛」を扱った作品。それが一千万人以上の観客動員を記録し(4人に1人は見た計算!?)、大ヒットしたこの映画、とても気になっていました。いったいどんなに素晴らしい内容なのかと。

【あらすじ】16世紀初頭、漢陽にやってきた旅芸人チャンセン(カム・ウソン)と相棒の女形コンギル(イ・ジュンギ)。都で時の王ヨンサングンが、妓生上がりの官女と日夜遊び呆けている噂を聞きつけた2人は、芸人仲間と宮廷を皮肉った芝居を始める。興行は人気を博すものの、一座は侮辱罪で逮捕されてしまう。重臣に「王を笑わせることができれば、侮辱ではない」と反論したチャンセンたちは、死をかけて王の前で芸を披露する。彼らの芸は王を魅了することができるのか...最下層の大道芸人が、重臣や愛妾の陰謀と策略に巻き込まれていく。

監督はイ・ジュンイク、脚本チェ・ソクファン。
韓国のアカデミー賞・大鐘賞(2006)では最優秀作品賞を始め、史上最多の10部門を独占受賞したことは記憶に新しい。

カム・ウソンの熱演、そして残忍な王の悲哀まで演じきったチョン・ジニョンが素晴らしかった。この二人の中で演じたからこそ、イ・ジュンギの中性的な魅力がいかされていると思った。

今から500年前の朝鮮王朝内部の風習や風俗、芸人たちの芸の数々などはとても興味深かった。が、しかし!!芸人が披露した内容がいっこうに笑えず...文化の違いをとても感じました。

主人公は芸人のチャンセン(カム・ウソン)。でも本当はヨンサングン(チョン・ジニョン)であり、物語の推進役は王に寵愛されるコンギル(イ・ジュンギ)かな、という印象ももちました。というのも、チャンセンとコンギルの関係がぼやけたままだからです。チャンセンのコンギルに対する思いは、友情なのか?それとも愛情なのか?はたまた師弟愛なのか?
国王や妓生出身の愛妾ノクスらのキャラクターには存分に描かれているのに、肝心のチャンセンがあいまいだったのが残念。

とはいえ、韓国映画の歴史を変えた一作であると思う。

筆者のオススメ度:★★
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by uzuzun_55 | 2007-06-30 11:04 | 【韓国シネマ】
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