フラガール
b0006749_1444649.jpg東北地方の寂れた炭鉱町をハワイアンセンターの新設で活性化させた実話を題材にした「フラガール」(李相日(リ・サンイル)監督)。

日本アカデミー賞の最優秀作品賞、同監督賞など主要4部門を獲得、さらにアメリカのアカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品され(本選の第1次選考で落選)、何かと公開後も話題がたえなかった当作品。
ちょっと重い腰をあげて感想を記したいと思います。

【あらすじ】昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山。そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし昔から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりが強く...
監督は李相日(り・さんいる)氏で、脚本は監督本人と羽原大介氏の共同名義。

平山まどか扮する松雪泰子のダンスシーンが圧巻。撮影前にみっちり訓練したというが、すばらしい女優魂を感じました。ちょっと練習しただけでは絶対にあそこまで踊れない。そればかりか、ダンサーの体になっていたことも感動的。すごいなぁ...と無条件に感動!
ラストで実際のステージに女優達がフラを踊るシーンがありますが、それも見事だった。フラを全く知らない素人ダンサーがよくぞあそこまで踊れたもんだ~とウルウルしてしまいました。拍手を送りたいです。

しかし、見終わったあと、何故か消化不良でした。ベタでお涙頂戴ストーリーは私のストライクゾーンでして、大好きなものであるはずなのに!なんかスッキリしないんですよねー
それでなかなかレビューできずにいたのです。自分なりに考察してみました。




まず、誰が主人公なのかわからず、一体誰に感情移入すればよいの~??という状態だったこと。
おそらく製作者サイドとしては、出演者すべてが主人公であって、いろんな人生(生活)があってこそ、できあがった物語なので、誰かしらに感情移入して、ということなんでしょう。でもそれはちょっと無理があったなぁ...と感じました。エピソードがどれも細切れな感じで...

それと、「泣かせよう、泣かせよう」と意図的な演出が鼻につきました。韓国映画で慣れているはずの私ですら感じたので、多くの人もそのように感じたのでは?
軽快なコメディタッチでいくのかと思いきや、重厚な感動劇路線を狙っていたのか
なんか首をかしげてしまいました。
俳優たちの演技がとてもしっかりしていただけに、もっと見せ方があったんじゃないのぉ~と思っていましました。えらそうですみません。前評判を色々聞いてから見たので、期待が大きすぎちゃったかなぁ。

それからフラダンスと連呼していますが、正式には「フラ」だし、しかもこの映画ではフラではなく、タヒチアンダンスを取り上げているシーンの方が多いです。なんか勘違いされそう。
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by uzuzun_55 | 2007-04-20 14:41 | 【映画生活】
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