『12月の熱帯夜』全17話(視聴完)
b0006749_126036.jpg話題のドラマはたくさんありますが、その中でも私的に「ドラマ廃人」となった数少ないうちの一つにあげられます、『12月の熱帯夜』
はじめは不倫ドロドロドラマかな、とあまり期待していませんでした。しかし主演のオム・ジョンファの明るい演技(ときには乙女ちっく)がとても素敵で、重苦しい雰囲気はまったく見えず、どんどん引き込まれていきました(本職は歌手なのにすごい)。

たんなる不倫ドラマではなく、人間の二面性というか、単純に「愛とは素晴らしい」ということをうったえるドラマでもなく、「また不倫は醜い」と石を投げるドラマでもない。愛は人を美しくもしますが、また、一瞬にして醜くもします。その中できちんと前進するヨンシム(オム・ジョンファ)の姿に声援を送りたくなります。

『いつか楽園で』のキム・ナムジンは固い演技でしたが、このドラマでは喜怒哀楽をとてもうまく表現していました。正直、こんな演技もできるのね〜と感動。そして、『威風堂々な彼女』の藤岡弘、(じゃなかった)、シン・ソンウ氏もまたまた良い演技でした〜

このドラマの成功は脚本(ぺ・ユミ氏)の良さとすべての出演俳優がみな素晴らしかったことがあげられると思う。ラストの余韻も好きです。



「熱帯夜」は、日中暖められた地表が日が暮れてからも冷めず、夜になっても25度以上の高温が持続する現象だと思うのですが、とても良いタイトルだと思いました。眠ることができず、場合によっては頭痛と消化不良、 無気力症、まさにヨンシムの心情です。

ラストは賛否両論だと思います。
ジョンウが亡くなり、その後のヨンシムがどうやって生きていくのか、気になるところだと思います。でもそこはやはり儒教の国、韓国。家族を捨て、ジョンウを選んだヨンシムに対して正当化できないと思います。でもこのドラマを見たみなさんは、きっとヨンシムに共感できるところがあるはず。
ヨンシムの大切さに気がついた夫ジファンの行動は遅すぎた感がありますが、それでも妻に戻ってきてほしいという願う気持ちも痛いほどわかります。山から去っていったジファンに心の中で「戻らない」と言っていたヨンシムの気持ちは本心でしょう。
ヨンシムの「その後」は気になりますが、きっと誰にも頼らず、自分の足でしっかり人生を歩いていくんだと思います。はっきり描かず、余韻を残したところが私は良かったと思います。

後半はもう涙、涙、でした。それぞれの立場でそれぞれが悩む姿、痛いほど伝わってきました。家族とは、愛とは、死とは、色々考えさせられたドラマでした。
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by uzuzun_55 | 2006-04-07 12:37 | 韓国ドラマ・さ行~
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